watercolor


 

 

 

 

 

 

 
今年の夏は7月8月とそれぞれ展示の予定がある。
これらは8月の展示に向けたドローイング。
 


 
『あの日からの或る日の絵とことば』原画展が大阪のblackbird booksにて開催中です。
期間は6/16(日)まで。これが本書の最後の原画展になります。
また最終日の6/16(日)18時より、編集を担当された筒井大介さんと参加作家の植田真さんと一緒に
トークイベントもございます。ご予約はblackbird booksまで。ぜひご参加ください。
 
◉7月のSUNNY BOY BOOKSでの個展に向けて、SUNNYのwebページにて連載が始まりました。
店主の選んだ本の書き出しだけを読んで絵を描く『フロム・ファースト・センテンス』の続編です。
ぜひご一読ください。
『フロム・ファースト・センテンス 2』
 
フリーペーパー『鷗』2号、各店舗にて配布中です。お手にとっていただけたら嬉しいです。


 

 


 
『あの日からの或る日の絵とことば』原画展が大阪のblackbird booksにて開催中です。
期間は6/16(日)まで。これが本書の最後の原画展になります。
また最終日の6/16(日)18時より、編集を担当された筒井大介さんと参加作家の植田真さんと一緒に
トークイベントもございます。ご予約はblackbird booksまで。ぜひご参加ください。
 
◉7月のSUNNY BOY BOOKSでの個展に向けて、SUNNYのwebページにて連載が始まりました。
店主の選んだ本の書き出しだけを読んで絵を描く『フロム・ファースト・センテンス』の続編です。
ぜひご一読ください。
『フロム・ファースト・センテンス 2』
 
フリーペーパー『鷗』2号、各店舗にて配布中です。お手にとっていただけたら嬉しいです。

透明水彩


 

 
普段買わない種類の絵の具を買いました。
透明水彩、楽しいです。
 


 
『あの日からの或る日の絵とことば』原画展が大阪のblackbird booksにて開催中です。
期間は6/16(日)まで。これが本書の最後の原画展になります。
また最終日の6/16(日)18時より、編集を担当された筒井大介さんと参加作家の植田真さんと一緒に
トークイベントもございます。ご予約はblackbird booksまで。ぜひご参加ください。
 
フリーペーパー『鷗』2号、各店舗にて配布中です。お手にとっていただけたら嬉しいです。

わかるようでわからない


 
金沢にある「鈴木大拙館」は仏教哲学者鈴木大拙(だいせつ)の記念館で、
僕にとっては金沢を訪れるたびに立ち寄るお気に入りの場所だ。
禅についての著作で知られる賢人の思想を体現したという建物は、
こぢんまりとしつつもどこか奥行きを感じ、
緊張と心地よさが見事に溶け合っている稀有な空間である。
館内は3つの部屋と3つの庭で構成されており、
そのうちの1つである学習空間という展示室は図書室のような役割を持った場所なのだが、
只今その学習空間にて5月19日から6月16日の期間、
「本の展示会-思索の扉」という企画が開催中だ。
今年度は「旅」というテーマから近現代の数々の名著が紹介されているのだが、
なんとその中の1冊として自著の絵本『みち』(リトルモア刊)を展示して頂いている。
ざっと紹介されている本の例を挙げれば、
星野道夫『旅する木』、ゲバラ『モーターサイクルダイアリーズ』などまさしく旅を思わすものから、
ソロー『歩く』、ユクスキュル『生物から見た世界』などの外界への観察から思索を促す本、
『銀河鉄道の夜』や『ガリバー旅行記』などのイマジネーションを旅する古典、
國分功一郎『暇と退屈の倫理学』左右社『〆切本』など思考の逃避を旅として捉えた現代の作品まで、
そのリストを眺めているだけでなかなかワクワクしてくる。
自分の好きな場所に置いてもらえた喜びに加え、
こうした人間の本質を探求するような本たちと並べて頂けたことが大変誇らしい。
改めて、届く場所にはちゃんと届いているのだなぁと感じた出来事だった。
 
初めて大拙館を訪れたのは確か3年ほど前、
オヨヨ書林せせらぎ通り店でKiteの展示があった際、
店主の奈津さんに勧められたのがきっかけだったと思う。
そのときは大拙の名前も知らずに見に行ったのだけど、
展示物ひとつひとつを鑑賞するというより、
空間(まさに空気と間)でその思想を伝えようとする見せ方に感嘆し、
それからオヨヨに帰って大拙の本を1冊見つけて購入した。
そのとき買った古本はかなりの年季もので、
カバーはなく、中には落書きのようなものが残っていた。
色鉛筆かと思われるが、朱と緑の2色で、
かなりの筆圧で何度も線を重ねるようにグリグリと引かれているのを見て、
僕はてっきり「子供の仕業だろう」と思った。
別に文句を言うわけでもなく(僕は元々古本の書き込みに喜ぶタイプだ)、
素敵な落書きがあったと奈津さんに見せると、「これはきっと落書きじゃないですね。」と。
確かによく見ると、一応本文に沿って線を引いたり囲ったりしているふうに見えなくもない。
「思想系の本は、ときどきこういうエキセントリックな書き込みがあるんですよ。」とのこと。
こんなに強く印をつけるなんて、それだけこの本に没頭していたということなのだろうか。
まるで前所有者の思考の火花を見たような気がした。
 
このとき買った『禅とは何か -鈴木大拙禅選集 新装版8』は、
実は最近になってようやく読み終わりそうなところまで来て、未だ読了していない。
何度か途中まで読み進めてはふと止まってしまい、また最初から読み直すという繰り返し。
部分的に難解なところはあれど、講義録なので内容の割には読み口はやわらかい。
実際、大拙の本は読み易いことで知られているそうだ。
ただその読み易さとは、どうやら単純に「易しい」というわけではないと、
繰り返し読むうちに感じるようになる。
大拙の言葉は、読んでいる最中は “すっ”と理解した気になるのだが、
少し本から離れた途端に “ はっ”と解らなくなってしまう。
雲に直接触れないような不思議さとでも言おうか。
「わかるようでわからない」のだ。
 
大拙と同郷で、同じく哲学者で禅についての著作がある西田幾多郎という人がいる。
前回の在廊中に、奈津さんと大拙の「わかるようでわからない」印象について話していたところ、
以前お店に西田幾多郎ファンの方がいらっしゃり、
大拙のその「わかり易さ」を強く批判していたというエピソードを教えてくれた。
大拙とは対照的に西田幾多郎の本はとても難解だそうで、
そのお客さん曰く、やはり読んでいてもわからないのだそう。
ただ、禅というものはそんなに簡単に理解できるようなものではないのだから、
逆にそんな安易にわかってはいけないのだとおっしゃっていたそうだ。
この話を聞いて思うのは、
「わかるようでわからない」と「わからなくてわからない」では、
結局どっちも「わからない」のだな…ということだ。
もうこれ自体が禅問等のようで面白いのだが、
きっとこの「わからなさ」に向かって右往左往している様々な“過程”が、
これまでの哲学や宗教のバリエーションを生んできたのだろうなぁと、
何だか理屈でなく、しみじみと理解できた瞬間だった。
 
一つの思想を追求したり、一つの宗教を盲信するよりも、
少し引いた視点から色々な人々の色々な道筋を追っては比べていくほうが、
人間や世界というものはより捉えやすくなるのではなかろうか。
今僕はそこに哲学や宗教の面白さを感じ始めている。
前に、様々な宗教の神様が一緒に温泉に入ってくつろいでいる絵を見たことがあるけれど、
あんな風に、無防備な姿でただ隣り合えたらそれだけで良いのになぁと思う。
それにはまず「わからない」ことをお互いに引き受け合うことだろう。
やがてそれは「わからないけどわかる」にひっくり返ることだってある。
僕はそれを絵の中で学び続けているのだと思う。
 
 

 
 


 
『あの日からの或る日の絵とことば』原画展が大阪のblackbird booksにて始まりました。
期間は6/16(日)まで。これが本書の最後の原画展になります。
また最終日の6/16(日)18時より、編集を担当された筒井大介さんと参加作家の植田真さんと一緒に
トークイベントもございます。ご予約はblackbird booksまで。ぜひご参加ください。
 
フリーペーパー『鷗』2号、各店舗にて配布中です。お手にとっていただけたら嬉しいです。
 
『はじまりが見える世界の神話』
共著者の植朗子先生との対談記事が公開中です。
昨年の原画展の際に開催されたトークイベントを文字起こししていただきました。
神話とイメージのお話です。ご一読頂けたら。
第一弾 ポポタムの回
第二弾 梅田ジュンク堂の回
 
◉ 4/1発売の雑誌『pen』の絵本特集に載せていただきました。
4Pとたっぷりご紹介いただいています。iTohenやnakabanさんの記事も。
ぜひ書店にてお買い求め下さい。
 
iTohen<昼の学校><夜の学校> デッサン教室
来月6月の開校日は13日木曜日です。来月より時間が変更になり、
昼の学校は16:30〜18:00、夜の学校は19:00〜20:30と、
それぞれ30分遅くなります。お間違えのないようご注意ください。
初心者のためのクラスです。どなたでもお気軽にどうぞ。

鷗 2号


 

 

 
阿部海太による絵と物語の季刊フリーペーパー『鷗』(かもめ)。
2号がようやく刷りあがりました。
〈2019 春〉と掲げましたが、すっかり世間は初夏になってしまいました。
本日ポストに投函したので、ぼちぼちお店にも置いていただけると思います。
 
前号を置いていただいたお店の方々、どうもありがとうございました。
売り上げにならない物を快く引き受けて下さり感謝します。
そして前号を手にとって下さった皆様、ありがとうございました。
今号も少しでも楽しんでいただけたら幸いです。
 
季刊というペースをどこまで守れるか早くも自信がなくなってきましたが、
一人勝手に小話を書くことはとても楽しいので、
こつこつ続けていけたらと思っています。
今後ともよろしくお願いします。
 
以下、『鷗』設置店舗です。
展示や本の販売でお世話になった場所に置かせていただいています。

〈東京〉
SUNNY BOY BOOKS (学芸大学)
ブックギャラリーポポタム(目白)
URESICA (西荻窪)
本屋Title(荻窪)
Quantum Gallery & Studio(都立大学)
青山ブックセンター本店(青山)

〈北陸〉
北書店(新潟)
オヨヨ書林せせらぎ通り店(金沢)

〈中部〉
本・中川(松本)
栞日(松本)

〈関西〉
iTohen(大阪)
blackbird books(大阪)
yolcha(大阪)
長谷川書店(大阪)
恵文社一乗寺店(京都)
nowaki(京都)
善行堂(京都)

〈中国〉
READAN DEAT(広島)

〈九州〉
ブックスキューブリック箱崎店(福岡)
ナツメ書店(福岡)
長崎次郎書店(熊本)
橙書店(熊本)

※ お近くにお店がない方は、ネット通販をご利用いただけるお店でお買い物いただくと、
同封して下さる場合もございます。お手数ですが、各店舗にてお問い合わせください。
 
本日の神戸は夕方より雨です。
ちょっと肌寒くなってきたと思ったら、猫が膝に乗ってくれました。
足に嬉しい重みを感じながら、
お世話になっている本屋さんやギャラリーのある街の空模様を想像しています。
 


『あの日からの或る日の絵とことば』の原画展は明日7日まで。
東京は荻窪の本屋Titleにて。全ての原画が揃うのはこれが最後の機会だそうです。
どうぞよろしくお願いします。
 
『はじまりが見える世界の神話』
共著者の植朗子先生との対談記事が公開中です。
昨年の原画展の際に開催されたトークイベントを文字起こししていただきました。
神話とイメージのお話です。ぜひご一読ください。
第一弾 ポポタムの回
第二弾 梅田ジュンク堂の回
 
◉ 4/1発売の雑誌『pen』の絵本特集に載せていただきました。
4Pとたっぷりご紹介いただいています。iTohenやnakabanさんの記事も。
ぜひ書店にてお買い求め下さい。
 
iTohen<昼の学校><夜の学校> デッサン教室
今月5月の開校日は16日木曜日です。
昼の学校は16:00〜17:30、夜の学校は18:30〜20:00。
ご都合の良い時間をお選びください。(空いている昼がオススメです)
初心者のためのクラスです。どなたでもお気軽にどうぞ。

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