鷗 6号


 

 

 
 
絵と物語のフリーペーパー『鷗』(かもめ)。
6号が刷り上がりました。これからお店に順次送ります。
相変わらずの日々ですが、無理のない範囲でお手に取って頂けたら嬉しいです。
 
以下、『鷗』設置店舗です。
展示や本の販売でお世話になった場所に置かせて頂いています。
 
〈関東〉
SUNNY BOY BOOKS (学芸大学)
ブックギャラリーポポタム(目白)
URESICA (西荻窪)
本屋Title(荻窪)
Quantum Gallery & Studio(都立大学)
青山ブックセンター本店(青山)
喫茶ミンカ(北鎌倉)

〈北陸〉
オヨヨ書林せせらぎ通り店(金沢)

〈中部〉
本・中川(松本)

〈関西〉
iTohen(大阪)
blackbird books(大阪)
nowaki(京都)
善行堂(京都)

〈中国〉
READAN DEAT(広島)

〈九州〉
ナツメ書店(福岡)
長崎次郎書店(熊本)
橙書店(熊本)
 
※ もしお近くにお店がない場合は、
ネット通販をご利用頂くと同封して下さるお店もございます。
お手数ですが、各店舗にお問い合わせください。
 

日本絵本賞


 
この度『ぼくがふえをふいたら』(岩波書店)が第26回日本絵本賞を受賞しました。
この本に関わって下さった皆様と、
箸にも棒にもかからなかった時代からずっと支えてくれた方々に捧げたいと思います。
本当にありがとうございました。
 
第26回日本絵本賞

『ぼくがふえをふいたら』刊行記念トーク②


 
只今大阪はiTohenにて開催中の『ぼくがふえをふいたら』刊行記念原画展。
最終週となる1/31(日)19:00より、ライブ配信(zoom)による
『ぼくがふえをふいたら』刊行記念トーク②を開催します。
今作の編集者である鈴木加奈子さん、版元の担当編集である岩波書店の宮村彩子さん、
そして今展示の会場であるiTohenのオーナー鰺坂兼充さんをお迎えし、
製作時のエピソードをはじめ、絵本表現に纏わるアレコレを広く語り合う場にしたいと思っています。
参加無料のイベントですので、どうぞお気軽にご視聴ください。

 
【 開催日時 】
2021年1月31日(日)19:00~20:30
参加無料
 
【 話し手 】
阿部海太 × 鈴木加奈子(編集)
宮村彩子(岩波書店)× 鰺坂兼充(iTohen)
 
【 視聴方法 】
今回はzoomによる配信を行います。
スマートフォン、タブレットをご利用の方は「zoom」のアプリが必要です。
あらかじめインストール(無料)をお願いします。
開催時間になりましたら、以下のリンク先よりログインして下さい。
 
Zoomミーティングに参加する
https://us02web.zoom.us/j/84375509381?pwd=MURmWS93TFVyaFBic3VwR0ptdDU5dz09

ミーティングID: 843 7550 9381
パスコード: 473725

 
【 注意点 】
視聴の際はミュート設定でお願いいたします。(カメラのオン・オフをご自由にどうぞ)
もしトーク中にご質問などあれば、チャット機能でお伝え頂けたらと思います。
ご協力お願い致します。

鷗 5号


 

 

 
 
絵と物語の季刊フリーペーパー『鷗』(かもめ)。
半年ぶりの最新号、5号がようやく刷り上がりました。
 
相変わらず気軽にお店に立ち寄れる状態ではないかもしれませんが、
もし目にすることがあればぜひお手にとってみてください。
 
以下、『鷗』設置店舗です。
展示や本の販売でお世話になった場所に置かせて頂いています。
 
〈関東〉
SUNNY BOY BOOKS (学芸大学)
ブックギャラリーポポタム(目白)
URESICA (西荻窪)
本屋Title(荻窪)
Quantum Gallery & Studio(都立大学)
青山ブックセンター本店(青山)
喫茶ミンカ(北鎌倉)

〈北陸〉
オヨヨ書林せせらぎ通り店(金沢)

〈中部〉
本・中川(松本)

〈関西〉
iTohen(大阪)
blackbird books(大阪)
nowaki(京都)
善行堂(京都)

〈中国〉
READAN DEAT(広島)

〈九州〉
ナツメ書店(福岡)
長崎次郎書店(熊本)
橙書店(熊本)
 
※ もしお近くにお店がない場合は、
ネット通販をご利用頂くと同封して下さるお店もございます。
お手数ですが、各店舗にお問い合わせください。
 


 
『ぼくがふえをふいたら』刊行記念原画展
只今原画展ツアーを開催中です。年始は大阪のiTohenにて1/9より開催します。

絵はひとりで描かぬように


 
大阪はiTohenにて開催された
宇加治志帆・阿部海太による二人展『振|生|複|弦』。
一時は開催も危ぶまれた中、無事に全日程を終えることができました。
関わって下さった皆様、どうもありがとうございました。
 
4月5月の自粛期間がまるまる制作期間となった今回の展示は、
本当に色々な偶然の連続と、その共振が形作ったものだった。
それはまったく刹那的であったけれど、決して脆いものではなく、
むしろ自然でしなやかなものを見せることができたと思う。
 
変わることや手放すことを受け入れること。
それは人間社会の混乱をよそに、
春の到来を全身で喜ぶ猫や虫や植物から学んだこと。
 
万物は揺れ動いている。震えている。
花が咲いては萎れる。生き物が生まれては死んでいく。
全ては大きく逆らいようのない流れの中にいて、
でも、その変化こそが美しいということを、
僕ら二人は素直に表現したかったのだ。
 
神話において「二」という数は“たくさん”という意味を示す場合があるという。
「二」とは複数のシンボルということだ。
存在が「一」つでは世界は起ち上がらない。
「二」つの存在の合間、その淡いにこそが世界がある。
合間があるから漂っていられる。揺れていられる。
僕ら「二」人は表現を渡し合うことでその事実を存分に味わった。
大袈裟でなく、今、ここに生きている、と感じていた。
 
換気のために回り続けていた扇風機の風に、服と絵がなびいていた。
心地よい風景ひとつ、過ぎ去っていった。
 
 

小さな庭
湧くように生えた形の異なる野草たちが  皆揃って風に揺れている
雲が影と一緒に通り過ぎ  その度に庭は明るく華やぐ
葉がこすれる音だけが聞こえる  体は消えてしまった
 
無数の気配が震えている
 
浅い海の中
フラクタルな波間から差し込む光  辺り一面移ろい歩く
穏やかな流れの中  自由を手放した体が解けていく
染み込む淡い藍色  体は消えてしまった
 
無数の気配が震えている
 
 
複数のイメージの連なり  重なり
それら全てを統べるような一枚を描こうとした  けれど
もしそんなことができるなら それはもう絵ではないと気づいた
それは姿を持たない  真理と呼ばれるもののことだろう
 
禅学者が  独りはそのままで社会との関わりを孕んでいる  と書いた
人は他者なしに独りにはなれない
イメージもまた 散らばりの中でしか無二になれない
 
大きな一本の木を倒し
果てのない荒野に散らばる草花を眺める
浮かんでは消える海の泡を掬う
無数にあること  無数であること
 
 
絵はひとりで描かぬように
草木や虫や動物たちの息遣いを聞くように
からだの外と内  どちらにも耳を傾けるように
 
絵はひとりで描かぬように
他人の目と鼻と耳と手を借りて描くように
亡き者と同じ筆を握るように
 
 
一枚の絵が朽ちても尚
たくさんの絵が震えている
 
(ステイトメントより)

 
 
撮影:加納千尋


 
◉展示期間中に開催した配信トークイベント、
『振|生|複|弦』ONLINE TALK vol.1,2のアーカイブをアップしました。
以下よりご視聴ください。

『振|生|複|弦』ONLINE TALK vol.1
『振|生|複|弦』ONLINE TALK vol.2

OLD

サイト管理