透明水彩


 

 
普段買わない種類の絵の具を買いました。
透明水彩、楽しいです。
 


 
『あの日からの或る日の絵とことば』原画展が大阪のblackbird booksにて開催中です。
期間は6/16(日)まで。これが本書の最後の原画展になります。
また最終日の6/16(日)18時より、編集を担当された筒井大介さんと参加作家の植田真さんと一緒に
トークイベントもございます。ご予約はblackbird booksまで。ぜひご参加ください。
 
フリーペーパー『鷗』2号、各店舗にて配布中です。お手にとっていただけたら嬉しいです。

わかるようでわからない


 
金沢にある「鈴木大拙館」は仏教哲学者鈴木大拙(だいせつ)の記念館で、
僕にとっては金沢を訪れるたびに立ち寄るお気に入りの場所だ。
禅についての著作で知られる賢人の思想を体現したという建物は、
こぢんまりとしつつもどこか奥行きを感じ、
緊張と心地よさが見事に溶け合っている稀有な空間である。
館内は3つの部屋と3つの庭で構成されており、
そのうちの1つである学習空間という展示室は図書室のような役割を持った場所なのだが、
只今その学習空間にて5月19日から6月16日の期間、
「本の展示会-思索の扉」という企画が開催中だ。
今年度は「旅」というテーマから近現代の数々の名著が紹介されているのだが、
なんとその中の1冊として自著の絵本『みち』(リトルモア刊)を展示して頂いている。
ざっと紹介されている本の例を挙げれば、
星野道夫『旅する木』、ゲバラ『モーターサイクルダイアリーズ』などまさしく旅を思わすものから、
ソロー『歩く』、ユクスキュル『生物から見た世界』などの外界への観察から思索を促す本、
『銀河鉄道の夜』や『ガリバー旅行記』などのイマジネーションを旅する古典、
國分功一郎『暇と退屈の倫理学』左右社『〆切本』など思考の逃避を旅として捉えた現代の作品まで、
そのリストを眺めているだけでなかなかワクワクしてくる。
自分の好きな場所に置いてもらえた喜びに加え、
こうした人間の本質を探求するような本たちと並べて頂けたことが大変誇らしい。
改めて、届く場所にはちゃんと届いているのだなぁと感じた出来事だった。
 
初めて大拙館を訪れたのは確か3年ほど前、
オヨヨ書林せせらぎ通り店でKiteの展示があった際、
店主の奈津さんに勧められたのがきっかけだったと思う。
そのときは大拙の名前も知らずに見に行ったのだけど、
展示物ひとつひとつを鑑賞するというより、
空間(まさに空気と間)でその思想を伝えようとする見せ方に感嘆し、
それからオヨヨに帰って大拙の本を1冊見つけて購入した。
そのとき買った古本はかなりの年季もので、
カバーはなく、中には落書きのようなものが残っていた。
色鉛筆かと思われるが、朱と緑の2色で、
かなりの筆圧で何度も線を重ねるようにグリグリと引かれているのを見て、
僕はてっきり「子供の仕業だろう」と思った。
別に文句を言うわけでもなく(僕は元々古本の書き込みに喜ぶタイプだ)、
素敵な落書きがあったと奈津さんに見せると、「これはきっと落書きじゃないですね。」と。
確かによく見ると、一応本文に沿って線を引いたり囲ったりしているふうに見えなくもない。
「思想系の本は、ときどきこういうエキセントリックな書き込みがあるんですよ。」とのこと。
こんなに強く印をつけるなんて、それだけこの本に没頭していたということなのだろうか。
まるで前所有者の思考の火花を見たような気がした。
 
このとき買った『禅とは何か -鈴木大拙禅選集 新装版8』は、
実は最近になってようやく読み終わりそうなところまで来て、未だ読了していない。
何度か途中まで読み進めてはふと止まってしまい、また最初から読み直すという繰り返し。
部分的に難解なところはあれど、講義録なので内容の割には読み口はやわらかい。
実際、大拙の本は読み易いことで知られているそうだ。
ただその読み易さとは、どうやら単純に「易しい」というわけではないと、
繰り返し読むうちに感じるようになる。
大拙の言葉は、読んでいる最中は “すっ”と理解した気になるのだが、
少し本から離れた途端に “ はっ”と解らなくなってしまう。
雲に直接触れないような不思議さとでも言おうか。
「わかるようでわからない」のだ。
 
大拙と同郷で、同じく哲学者で禅についての著作がある西田幾多郎という人がいる。
前回の在廊中に、奈津さんと大拙の「わかるようでわからない」印象について話していたところ、
以前お店に西田幾多郎ファンの方がいらっしゃり、
大拙のその「わかり易さ」を強く批判していたというエピソードを教えてくれた。
大拙とは対照的に西田幾多郎の本はとても難解だそうで、
そのお客さん曰く、やはり読んでいてもわからないのだそう。
ただ、禅というものはそんなに簡単に理解できるようなものではないのだから、
逆にそんな安易にわかってはいけないのだとおっしゃっていたそうだ。
この話を聞いて思うのは、
「わかるようでわからない」と「わからなくてわからない」では、
結局どっちも「わからない」のだな…ということだ。
もうこれ自体が禅問等のようで面白いのだが、
きっとこの「わからなさ」に向かって右往左往している様々な“過程”が、
これまでの哲学や宗教のバリエーションを生んできたのだろうなぁと、
何だか理屈でなく、しみじみと理解できた瞬間だった。
 
一つの思想を追求したり、一つの宗教を盲信するよりも、
少し引いた視点から色々な人々の色々な道筋を追っては比べていくほうが、
人間や世界というものはより捉えやすくなるのではなかろうか。
今僕はそこに哲学や宗教の面白さを感じ始めている。
前に、様々な宗教の神様が一緒に温泉に入ってくつろいでいる絵を見たことがあるけれど、
あんな風に、無防備な姿でただ隣り合えたらそれだけで良いのになぁと思う。
それにはまず「わからない」ことをお互いに引き受け合うことだろう。
やがてそれは「わからないけどわかる」にひっくり返ることだってある。
僕はそれを絵の中で学び続けているのだと思う。
 
 

 
 


 
『あの日からの或る日の絵とことば』原画展が大阪のblackbird booksにて始まりました。
期間は6/16(日)まで。これが本書の最後の原画展になります。
また最終日の6/16(日)18時より、編集を担当された筒井大介さんと参加作家の植田真さんと一緒に
トークイベントもございます。ご予約はblackbird booksまで。ぜひご参加ください。
 
フリーペーパー『鷗』2号、各店舗にて配布中です。お手にとっていただけたら嬉しいです。
 
『はじまりが見える世界の神話』
共著者の植朗子先生との対談記事が公開中です。
昨年の原画展の際に開催されたトークイベントを文字起こししていただきました。
神話とイメージのお話です。ご一読頂けたら。
第一弾 ポポタムの回
第二弾 梅田ジュンク堂の回
 
◉ 4/1発売の雑誌『pen』の絵本特集に載せていただきました。
4Pとたっぷりご紹介いただいています。iTohenやnakabanさんの記事も。
ぜひ書店にてお買い求め下さい。
 
iTohen<昼の学校><夜の学校> デッサン教室
来月6月の開校日は13日木曜日です。来月より時間が変更になり、
昼の学校は16:30〜18:00、夜の学校は19:00〜20:30と、
それぞれ30分遅くなります。お間違えのないようご注意ください。
初心者のためのクラスです。どなたでもお気軽にどうぞ。

鷗 2号


 

 

 
阿部海太による絵と物語の季刊フリーペーパー『鷗』(かもめ)。
2号がようやく刷りあがりました。
〈2019 春〉と掲げましたが、すっかり世間は初夏になってしまいました。
本日ポストに投函したので、ぼちぼちお店にも置いていただけると思います。
 
前号を置いていただいたお店の方々、どうもありがとうございました。
売り上げにならない物を快く引き受けて下さり感謝します。
そして前号を手にとって下さった皆様、ありがとうございました。
今号も少しでも楽しんでいただけたら幸いです。
 
季刊というペースをどこまで守れるか早くも自信がなくなってきましたが、
一人勝手に小話を書くことはとても楽しいので、
こつこつ続けていけたらと思っています。
今後ともよろしくお願いします。
 
以下、『鷗』設置店舗です。
展示や本の販売でお世話になった場所に置かせていただいています。

〈東京〉
SUNNY BOY BOOKS (学芸大学)
ブックギャラリーポポタム(目白)
URESICA (西荻窪)
本屋Title(荻窪)
Quantum Gallery & Studio(都立大学)
青山ブックセンター本店(青山)

〈北陸〉
北書店(新潟)
オヨヨ書林せせらぎ通り店(金沢)

〈中部〉
本・中川(松本)
栞日(松本)

〈関西〉
iTohen(大阪)
blackbird books(大阪)
yolcha(大阪)
長谷川書店(大阪)
恵文社一乗寺店(京都)
nowaki(京都)
善行堂(京都)

〈中国〉
READAN DEAT(広島)

〈九州〉
ブックスキューブリック箱崎店(福岡)
ナツメ書店(福岡)
長崎次郎書店(熊本)
橙書店(熊本)

※ お近くにお店がない方は、ネット通販をご利用いただけるお店でお買い物いただくと、
同封して下さる場合もございます。お手数ですが、各店舗にてお問い合わせください。
 
本日の神戸は夕方より雨です。
ちょっと肌寒くなってきたと思ったら、猫が膝に乗ってくれました。
足に嬉しい重みを感じながら、
お世話になっている本屋さんやギャラリーのある街の空模様を想像しています。
 


『あの日からの或る日の絵とことば』の原画展は明日7日まで。
東京は荻窪の本屋Titleにて。全ての原画が揃うのはこれが最後の機会だそうです。
どうぞよろしくお願いします。
 
『はじまりが見える世界の神話』
共著者の植朗子先生との対談記事が公開中です。
昨年の原画展の際に開催されたトークイベントを文字起こししていただきました。
神話とイメージのお話です。ぜひご一読ください。
第一弾 ポポタムの回
第二弾 梅田ジュンク堂の回
 
◉ 4/1発売の雑誌『pen』の絵本特集に載せていただきました。
4Pとたっぷりご紹介いただいています。iTohenやnakabanさんの記事も。
ぜひ書店にてお買い求め下さい。
 
iTohen<昼の学校><夜の学校> デッサン教室
今月5月の開校日は16日木曜日です。
昼の学校は16:00〜17:30、夜の学校は18:30〜20:00。
ご都合の良い時間をお選びください。(空いている昼がオススメです)
初心者のためのクラスです。どなたでもお気軽にどうぞ。

歪んだ時間のやさしさ


 
『古本屋エレジー』が終了してあっという間に半月が過ぎた。
どんなに楽しい展示も過ぎれば終わってしまうけれど、
今回の展示に限っては何だか未だに続いているような、
妙な余韻が依然として残っている。
 
店主から伺ったオヨヨ書林せせらぎ通り店で起こった様々なエピソードは、
抽象世界に浸っていた僕の絵を地上の世界へと引っ張ってくれた。
着いたのは混沌として穏やな、日常と非日常のみぎわだ。
きっと棚に並んだ古本も、飾られた僕の絵も、またお客さんやお店の方たちも皆、
このお店の持つ不思議なトーンに心落ちつく質なのだろう。
 
展示を振り返って色々書こうかとも思ったけれど、
代わりに店主の奈津さんの言葉を載せさせていただくことにした。
「展示の序文を書いてください」とお願いして書いてもらったものだ。
展示した19枚の絵は色や形は違えど、
全てここに書かれている「歪んだ時間」が描かせた絵だ。
こういう豊かな場所が街にあるということがどれだけ貴重なことか、
また絵を持って帰って来たいと思える場所がどれだけ有難いことか、
展示を通して一層強く噛み締めた次第だ。
守り続けてくれている奈津さんに感謝と敬意を表したい。
 
 

「古本屋エレジーによせて」
オヨヨ書林せせらぎ通り店 佐々木奈津
 
今回の展示にあたって海太さんがDMに選んだのは黄昏の古本屋の絵だった。
雨あがり。道はぬかるんでいる。
丘の草は倒れている。雲には昏さが、水たまりには茜の空が映る。
右手に傘を持ち、左脇に本を抱え行くひとは厚い外套を着ている。
猫はただそこにいる。見ているだけ。
絵の中のひとは、身震いをひとつして勇ましく歩く。
 
古本屋に流れているのは、
元の持ち主から次の持ち主に引き継ぐまでの宿りの時間だ。
おじいさんが子供の頃に読んだ絵本も、若者がつい最近読んだ雑誌も、
この宿りの中に同時に置かれる。
本は主を失ってもなお、本そのものの時間に主の歳月を絡めつかせ、内に秘めている。
古本屋に流れる時間がどこか歪んでいるように感じられるのは、
本がそれぞれに絡み合った時間を閉じ込めたまま、
何食わぬ顔で隣り合わせに並んでいるせいなのかもしれない。
同じ方を向いてまっすぐ進むことに疲れたとき、歪んだ時間はひとをやさしく包む。
 
黄昏の時間の中で古本屋はどうあることができるのだろう。
灯りを点けること、寄る辺なさを吸い込むこと、
混沌を見せること、隠れる場所となること、
小さな奇跡を起こすこと、、、。
まだできることが何かあるのかもしれない。
 
黄昏時、ものは輪郭を消して風景の中にとけ、
ひとは輪郭に縛られることなく自由にものが見えるようになる。
眩しさに疲れた目を補うように、どこか別の器官でものを見るようになる。
そのとき、ひとは望んだ光景が見えるようになるのではないか。

 
 
搬出の日、奈津さんから絵の売り上げ金を手渡しで頂いた。
お金は、前日の展示最終日の夜に奈津さんに連れて行ってもらった、
寺尾紗穂さんとマヒトゥ・ザ・ピーポーのライブのフライヤーに包まれていた。
そのときのライブがあまりに美しかったことを思い出し、
「これ、家に帰って開いたらお金じゃなくなってないかな…」
「葉っぱとか?」
「資本主義社会で使えない何かに変わってそう」
と二人して冗談を言い合ったのは、とても良い思い出。
 
 

 
撮影 / 加納千尋
 
 
 


EXHIBITIONページにて『古本屋エレジー』の記録を公開しました。
撮影は加納千尋さんです。ぜひご覧ください。
 
『あの日からの或る日の絵とことば』の原画展が、
東京は荻窪の本屋Titleにて開催されています。
全ての原画が揃うのはこれが最後の機会だそうです。
5/7(火)まで。どうぞお立ち寄り下さい。
 
『はじまりが見える世界の神話』
共著者の植朗子先生との対談記事が公開中です。
昨年の原画展の際に開催されたトークイベントを文字起こししていただきました。
神話とイメージのお話です。ぜひご一読ください。
第一弾 ポポタムの回
第二弾 梅田ジュンク堂の回
 
◉ 4/1発売の雑誌『pen』の絵本特集に載せていただきました。
4Pとたっぷりご紹介いただいています。iTohenやnakabanさんの記事も。
ぜひ書店にてお買い求め下さい。
 
iTohen<昼の学校><夜の学校> デッサン教室
今月5月の開校日は16日木曜日です。
昼の学校は16:00〜17:30、夜の学校は18:30〜20:00。
ご都合の良い時間をお選びください。(空いている昼がオススメです)
初心者のためのクラスです。どなたでもお気軽にどうぞ。

小さな旅の思い出


 

 

 

 

 

 
前回の金沢在廊中、少し遠出をした。
本当は能登半島の最北端の珠洲まで行きたかったのだけれど、
バスでは日帰りが難しいことがわかり、
オヨヨのスタッフさんの紹介でおとなり富山県の氷見という街へ。
氷見は“ひみ”と読むそう。なんてきれいな名前だろう。
 
電車を乗り継いで1時間ほど。
途中に雨晴海岸に寄る。“あまはらし”と読む。これもきれいな名前。
雲は厚く、水平線の先に見えるはずの立山連峰は影も形もない。
冬のような寒さに凍えながら浜辺の石や大きな魚の骨を拾う。
若い男の子たちがはしゃいでいる。黒い鳥が波の上を飛んで行く。
 
バスで氷見へ。
知らない街をバスで行くのが好きだ。
一番後ろの席に座って車窓を過ぎる田舎の景色を楽しみながら、
学校帰りの女子高生や、病院へ向かうのだろうおじいさん
(病院行きのバスだった)の後ろ姿を眺める。
こんなとき、もし自分がこの街で育ったとしたら、といつも考える。
バスが学校の前を通る度に教室の窓を目で追ってしまう。
あったかもしれない故郷の思い出を想像する。
 
氷見を歩く。古い漁師町。
特に用があって来たわけではないから、ひたすら歩いた。
海岸沿いを、路地を、漁港を、橋を。
寒さが堪えたから図書館に併設された博物館に入った。
入館料100円。
展示を見て近くに貝塚があることを知り、また歩いた。
貝塚は小さなお寺の隅に、屋根付きの無人の施設に保管されていた。
施設というより、少し大きなニワトリ小屋か、公衆トイレのようにしか見えなかった。
最後に人が足を踏み入れたのはいつなんだろう。
通路に散らばる落ち葉と焼けた解説パネルを見てそう思った。
貝塚は半地下ほどの深さで、上から覗くと四角や丸い跡が見えたが、
そこから何かを感じとることは半ば不可能に思えた。
ただ土が固く冷たそうだった。
 
帰ろうと駅に向かう途中、細い路地でご老人に呼び止められた。
「〇〇神社はどこですか?」と聞かれる。〇〇が聞き取れない。
上着を羽織っておらず、明らかに地元の人だ。痴呆症の人かもしれない。
周りを見回すと、歩いて来た大通りを挟んだ向こう側に神社が見える。
「道の向こうにありますよ」と言うと、
「申し訳ないのですが、一緒に行っていただけませんか?」
とこちらの腕に捕まる。ご老人の足取りはおぼつかず、通りは交通量が多い。
「構いませんよ、ゆっくり行きましょう」と答えると
「本当にすいません、あぁ、なんて良い方に出会えたのか、かたじけないかたじけない」
としきりに恐縮している。
ゆっくりゆっくり通りを渡って神社の目の前まで来る。
するとご老人「ここが神社でしょうか?」と聞く。僕は不思議に思い、
「そうですよ、おじいさんのお家はここから近いんですか?」と尋ねると、
ご老人は「私の家は神社の左手の家です」と答える。
そこで僕は初めてご老人の目が見えていないことに気づく。
ご老人は手探りで家の壁をつたい、「ここが私の家?」とまだ不安そうな様子。
「引き戸で、カーテンがあります。広い土間があって、右の奥には細い廊下が見えます」
と僕が家の様子を伝えると、「そうだ、ここが私の家です」と安心した声を出した。
「どうもすみませんでした」と言いながらガラス戸を引いて中に入るご老人に、
「お体大事にしてくださいね」と答えて、少しの間その背中を見つめていた。
 
電車で金沢へ帰る。
朝、駅で買った写ルンです。
その中途半端に残ったフィルムを全て使い切ろうと、
落ちかけた太陽の光を追ってシャッターを切る。切る。切る。
ゲージが0を指し、フィルムが空回りするのを確認してから眠った。
どこかエレジーな、小さな旅の思い出。
 


◉個展『古本屋エレジー』
いよいよ会期は今週末、4/14(日)まで。
在廊は最後の二日間、13日(土)13:00~19:00と、14日(日)11:00~16:30。
展示最終日は16:30閉店なので、どうぞご注意ください。
オヨヨ書林せせらぎ通り店にてお待ちしております。
 
『はじまりが見える世界の神話』
トークイベントの第二弾の記事がアップされました。
前回に続き神話とイメージの関係や、政治や宗教との関わり、
またどのように神話を伝え残していくかというところまで。
第一弾と合わせてぜひご一読ください。
創元社note部
 
◉ 4/1発売の雑誌『pen』の絵本特集に載せていただきました。
4Pとたっぷりご紹介いただいています。iTohenやnakabanさんの記事も。
ぜひ書店にてお買い求め下さい。
 
SUNNY BOY BOOKSの6周年記念展『大模写展』に参加しています。
こちらは4/18(木)まで。大勢の作家さんが近代絵画を模写するという、
ちょっと風変わりな展示です。僕はクレーの絵を模写しました。
ぜひサニーまで覗きに行ってみてください。
 
iTohen<昼の学校><夜の学校>本日11日(木)が開校日。
4月度より昼・夜クラス共に「デッサン教室」に変更になっています。
昼の学校は16:00〜17:30、夜の学校は18:30〜20:00。
ご都合の良い時間をお選びください。どなたでもお気軽にどうぞ。

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